2005年2月 2日
蔵英辞典への対応
注文していた「Tibetan-English Dictionary of Buddhist Culture」(Rangjung Yeshe)がアメリカの Snow Lion publications から届く。
276000語収録。
データは簡単なテキストデータで、sedなりawkなりでPDICテキスト形式に変換した後、PDICへ変換。
・・・データ量が多いので、PDIC Viewer のコンバート能力では処理できず、本家PDICの助けを借りて PDIC 化。
PDIC Viewerのコンバータは非力なので改良したい。
PDICで検索するとすぐに結果が出るのに、Macではかなり遅くて、おかしいと思って調べたら、(PDIC Viewer内部での)データのエンコーディングが Windows Latin-1 に設定されていたので、変換不要な MacRoman に直して再検索。瞬時に答えが出るようになった。
この辞書はUS$40で販売されているもので、表示にはTibetan Language Kit同梱のフォント(こちらは無料)が必要。詳しくはこちらを参照のこと。
この調子で、多言語対応を進めていきたい。
2005年1月18日
TO DO
○簡易検索の発展
・用例の表示ON/OFF(現状では非表示)
・カラーON/OFF
・ジャストヒットのみの表示もできるように
・他の辞書にも使い回したい
○検索履歴の改善
・現状では18文字しか保存されていない
・Unicode辞書だと文字化けする
・履歴情報を使ってテストとかやりたい
○検索結果の利便性を高める
・リストビューの表示内容のドラッグ&ドロップとか
○印刷機能の実装
・単語帳を作ったり
・自作の辞書を印刷したり
○マニュアルの整備
○サイトリニューアル
・週末にでも・・・
2004年8月26日
試用期限
8月末で試用期限が切れますので、9月も試用できるバージョンを出そうと思います。
しばらくお待ちください。
2004年7月27日
EPWING辞書の検索について
週末から週明けにかけて、自分が所有しているフランス語関連の古い(=OS X で、あるいは OS 9 ですら使えない)辞書がとりあえず引けるように対応する作業を進めました。
(1)Dictionnaire HACHETTE Encyclopédique (2000年版) に付属の仏仏辞典
おそらく日本人で(しかもMacユーザで)これをお持ちの方は少ないと思います。
とても重宝しているのですが、ビューアが OS 9 まで(OS X では Classic 環境)でしか動かないので今となってはちょっと不便です。(最新版はどうなんでしょうか・・・)
辞書自体は独自フォーマットになっています。
(2)三省堂「ハードディスクで使う クラウン仏和辞典」
DTONICなので、OS 8.x あたりまででしか使えません。
DTONIC が OS 9.2、あるいは OS X では動かないという事を知らずに購入したものです。・・・OS 9.2では起動したり固まったりで、実際の使用には堪えません(泣)
この「クラウン仏和辞典」を引けるようにしたいのですが、非公開のDTONICに対応するのは面倒(あえて不可能とは言いません)なので、JIS X 4081 で規定され、仕様が(一応)公開されている EPWING に対応し、DTONIC Toolkit + EBStudio(Windows)でコンバートしたものを検索する、という戦略をとることにしました。
コンバート版の「クラウン仏和辞典」では、フランス語特有の文字や発音記号、その他辞書で使われる文字類は外字に入っているのですが、(PDIC Viewerの)リストビューでは外字が使えるようにならなさそうなので、Unicode で近似することにしました。プレインテキストでも見るに堪えうるようデータをコンバートしています。
PDIC Viewer が外字ファイルを読んでいるわけではありませんので、他の辞書では外字は見えません。(個別対応になります・・・はじめからEPWING形式で売られているクラウン仏和もあるはずですが、フォントの互換性があるかどうか不明なので、そちらはとりあえず未対応です)
◎こうして、現段階では見出し語の前方一致検索のみではありますが、EPWING辞書の検索が結果的にある程度できるようになりました。
現段階では unofficial 対応とさせていただきます。Dictionariesフォルダに、EPWING辞書のフォルダ(あるいはCD-ROM?) のエイリアスを放り込んで使うことになるかと思います。
他の辞書を持っていないので、フリーの「PDD百科辞書」のEPWING版をダウンロードしてテストしてみたところ、検索できているようです。
2004年7月13日
TO DO
これから(比較的速やかに)実装されそうな機能/それより後になると思うけど実現するつもりの機能
◇これから
・コンテキスト・メニューへの対応
→ インテリジェント・テキストビューで辞書未登録だった単語/熟語を
ワンアクションで登録、とか
→ 絞り込み検索
・複数の検索条件のAND/ORに対応
・検索結果のソート
(辞書グループからの検索結果は、現状ではソートされていない)
・辞書グループ作成(現状ではエディタでの手作業)
・コンコーダンス機能
・印刷機能(とりあえず英辞郎ウィンドウから)
・リストビューの各カラムの幅の変更
◇それより後になると思うけど実現するつもりの機能
・正規表現検索
・EPWING辞書など、PDIC以外のフォーマットの辞書の検索
・自作辞書の印刷(あるいはPDF生成)機能
・Unicode では対応できない言語の辞書作成/検索支援
2004年5月25日
開発環境
Titanium (PowerBook G4) + OS 9.2.2/10.2.8 で開発しています。
0.97以前のバージョンはMPWで開発していましたが、
0.98からの開発にはCodeWarrior + PowerPlant を使用しています。
MPW版の機能を順次CW版にも組み込み中です。
開発者自身が(おそらく今後も)OS9を手放せないので、
Carbonで開発し「MacOS 9/X のどちらでも動く」ようにしています。
2004年3月21日
開発再開
去年2月に公開した「PDIC Viewer」の新バージョンの開発を2月に再開しました。
PDICフォーマットの辞書をMac (OS X/9) で検索するソフトです。
近々最新版を公開できるかと思います。
前作では MPW でがりがり書いていたのですが、今年のバージョンは CodeWarrior で書いています。(久々に PowerPlant を使っています)
自分が OS 9 を使い続けている限り、今後も Carbon での開発になるかと思います。
PowerPlant だとインターフェイスを自前で書きやすいので、MPW版で(資料の少なさに)さんざん苦労して使えるようになった DataBrowser を利用した前バージョンのインターフェイスをあっさり手放しています。
インターフェイス変更に伴い、結果データの格納方法も変更しました。その結果、新バージョンは検索コア部分を除いてゼロから書き直しているようなものですが、検索スピードは(見違えるように)速くなっています。結果表示も少しスムーズになったような気がしています。
英辞郎などの巨大辞書を検索する場合、(特に OS 9 では)メモリ不足で動作が不安定になったりしますが、去年のバージョンより安定していると思います。